バカリズムが人志松本のすべらない話に出演した。
バカリズムが、タクシーに乗ったときの面白話を披露した。
バカリズム「3年ぐらい前なんですけど、タクシーに乗ったんですね。
帰ろうと思って。
そうしたら、そのタクシーの運転手が50歳ぐらいのおじさんで、まあよくしゃべる人なんですよ。
ちょっと面倒くさいなと思いながらも、適当に相槌をうってたんですね。
そしたら、なんか『お客さん、この間私ね、佐藤浩市さん乗せたんですよ。』
『俳優の?』
『そうなんですよ。
さすが俳優さんでね、まあ眉毛もきりっとしていて、男前でしたよ。』
『そうですか。』
『まっ、私ほどじゃないですけどねー。』
っていうんです。
ぜんぜんおもしろくないなと思いながら、とりあえず、愛想笑いをしてたんです。
そうしたら、『この間も私ね、俳優の役所広司を乗せたんです。
『そうなんですか』
『もうね、顔もきりっとしていて男前でしたよ。』
『あそうですか。』
『まっ、私ほどじゃないですけどねー。』っていうんですね。
『あ、そうですか。』
『あ、そうそう、だいぶ前に、草刈正雄乗せたんですよ。』
『あ、そうですか。男前でした?』
『男前でしたね。まっ、私ほどじゃないですけどねー。』って言うんですね。
こういう面倒くさいやりとりが20分ぐらい続いて面倒くさいなと思いながらも、やっと家について、
これで開放されると思って、お金払って、運転手さんがおつり渡そうとして、パッて振り返ったら、
超男前だったんです。
ボケでもなんでもなかったんです。ただの現実だったんです。」
みんな「すごいすごい。」
バカリズム「むかしもてただろうな。っていう。」
松本人志「なるほど、そんなオチやったんだ。世にも奇妙な物語ですねー。」